数日前から(非正規な方法で)ちらほらと話題になっていましたが、Raspberry Pi 3 Model Bが本日、Raspberry Pi 4周年目の記念日にリリースとなりました。
https://www.raspberrypi.org/blog/raspberry-pi-3-on-sale/
今回のリリースでは、CPUがCortex-A53を採用した1.2Ghz 4 coresの64bit CPUとなり、Raspberry Pi 2に比べてスピードが改善されている点が大きな変更点となります。また、待望のWi-FiとBluetooth 4.1がボードに標準搭載されたことになり、USBドングルを接続しなくても無線ネットワークが利用できるようになりました。
その他はメモリ1GB、LAN9514チップによる10/100M LAN・USB2.0*4ポート等、同じスペックを備えており、形状・サイズも同じです。
価格も変わらず35ドルとなります。
いくつかのサイトではベンチマークなどのレビューもあります。合わせてご確認ください。
http://blog.pimoroni.com/raspberry-pi-3/
Raspberry Pi 3から無線機能が搭載されたが、日本の技適は取得されているのか
日本の技適取得は現在調整中のようですが遠からず問題はクリアされるようです。
(一度取得済みと書きましたが、都合により上記の通り修正しております。すみません…。)
無線機能の詳細について
無線機能はBroadcomのBCM43438チップが搭載されています。新しいRaspbian、もしくはアップデート後のRaspbianにドライバーが入っており、すぐに利用できます。
2/29付のリリースをダウンロードしてください。
https://www.raspberrypi.org/downloads/
必要な電源の容量が2.5A以上となっていたが、新たに電源は買う必要があるか
Raspberry Pi 3は、必要な電源の容量が2.5Aとなりました。これまでのモデルで推奨されていた、タブレット向けなどの10WのUSBアダプターでも容量が不足することとなりました。
よって、Raspberry Pi 3の性能を出し切るような使い方をする場合は、2.5Aの出力があるUSBアダプターが別途必要になるでしょう。
アイドル状態などの場合はそれほど電力を消費していなかったため、10WのUSBアダプターでも事足りる可能性はあります。
ヒートシンクは必要?
BCM2837統合チップは負荷が上がった場合に80度前後まで発熱する場合があるようです。常時稼働するような場合はヒートシンクが必要になるでしょう。
Raspberry Pi 2のようなキセノンデスフラッシュはない?
ほとんどありません。HDMIポート付近のU8にあるチップに対して1cm以内の距離からキセノンフラッシュを浴びせるとリセットしてしまうようでしたが、これはRaspberry Pi2でも見られる現象であるとともに、よほど意図的にやらないかぎり問題にはなりません。
1cm以内の距離でU8チップにフラッシュを近づけたとき、Raspberry Pi本体はカメラのフレームのどこにも入ってませんからね。。。
どこから購入すると良い?
購入はRSコンポーネンツオンラインもしくはPimoroniから購入できます。
http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi
https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/24
https://shop.pimoroni.com/products/raspberry-pi-3 (2016-03-02追記) Pimoroniから本体を購入する場合、技適に関する対応が不十分な可能性がある点を確認したため、一旦リンクを外しています。現在確認中です。
毎度のことながら、発表前に情報が出てしまっていましたが、ついに出ましたね。
「Congratulations on your new baby! Raspberry Pi foundation.」
手前味噌ながら、国内の一般販売価格も決定しました。(https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/25)
後は、何時発売できるかですね。頑張ります。
P.S.
その節は色々とお世話になりました。今後何かの形で、お返しできればと思っています。今後とも宜しくお願いします。
pimoroniで購入したクチですが、RSの箱に入っていて説明書で技適も確認できました。工事設計認証のようですので、同じバージョンの基板であればどこで購入したものでも大丈夫だと思います。